米特使、イラン核協議は「検証」が必要
(CNN) 米国のウィトコフ中東担当特使は、イランと進めている核開発をめぐる協議について、計画の検証に関するものになるとの見方を示した。
ウィトコフ氏はFOXニュースの取材に答え、「イランとの会話は主に二つの重要な点に関するものとなる」と指摘。一つ目は、ウラン濃縮に関する検証であり、最終的にはイランが備蓄しているミサイルや爆弾の起爆装置を含む兵器化の検証だとの見方を示した。
ウィトコフ氏はインタビューの中で、他の米当局者が言及しているような核開発計画の完全廃棄の要求には触れることなく、イランが民生用の計画を実行するためにウランを3.67%以上濃縮する必要はないとだけ述べた。
ウィトコフ氏はその後、SNSへの投稿で、立場を変え、イランとの最終合意には、核濃縮と兵器化計画の停止と撤廃が求められると述べた。
米当局者の中には、米国がイランに対して何を期待しているかについて、強硬な姿勢を示す人もいる。米国のヘグセス国防長官はイランに対して、核計画の完全な放棄を求めている。
イラン側はこうした米国の要求について非現実的なものだとはねつけており、米国がイランを弱体化させて最終的には体制を転覆するために核開発計画を口実にしていると批判している。イラン政府は国連の条約に基づいて民生用の原子力エネルギーの開発を実施する権利を持っている。