米中貿易、「完全な再均衡には2〜3年」 ベッセント米財務長官
(CNN) 米国のベッセント財務長官は23日、米中貿易が完全にバランスの取れた状態を取り戻すには2、3年かかるとの見通しを示した。一部メディアに語った。
投資家らは貿易協定を渇望し、企業の経営者らは関税について明確に把握しようと努めている中で、ベッセント氏の発言は米中間にはまだ障害が残っていることを浮き彫りにしている。
ベッセント氏は日本との貿易で均衡を取り戻すのに10年かかったと指摘した上で、「だからこそ米中双方が均衡を取り戻す時だと中国側に言っている」と述べた。
ベッセント氏は同日、国際金融協会が主催したイベントで行った講演で、「中国は現在、不況から脱するために輸出に頼っている。持続不可能な経済モデルであり、中国だけでなく世界全体が不利益を被っている」と述べ、中国側に抜本的な刷新を求めた。
米中貿易摩擦については、「大きなディール(取引)を結ぶ機会がある」とも語った。
トランプ米大統領は同日、政権が中国側と積極的に貿易に関して協議していると記者団に説明したものの、詳細は示さなかった。他国との関税交渉については「極めてうまくいっている」とも述べた。