スペインで売春組織摘発、女性をバーコードの入れ墨で管理
(CNN) スペインの警察当局は24日、首都マドリードで2つの売春組織を捜索し、組織に捕らわれていた19歳の女性を救出したと発表した。女性は、組織から逃れようとして失敗し、手首にバーコードの入れ墨を入れられていた。
このバーコードの入れ墨は女性の身分証と、組織の「所有物」であるという証明証の役割を果たしていた。またバーコードの下には、女性が組織に負っている借金の額の入れ墨もあったという。
また女性は組織に捕らわれている間、殴られたりむちで打たれたりして複数の傷を負い、さらに逃亡しようとした罰として頭髪と眉毛を剃られていた。
警察はマドリードのモンテラ通り沿いにある2つの売春組織を解体した。これらの組織は、おじとおいの関係にある2人のルーマニア人が運営していた。警察当局はマドリードとヘタフェの2カ所で、このルーマニア人2人の親戚2人を含む、計22人を逮捕した。19歳の女性が逃亡しようとした際、おじはおいに女性をラジエーターに縛り付け、食事を与えないよう指示したという。
警察は組織のリーダーの自宅を捜索し、違法銃器3丁をはじめ、多数の刃物や自動車5台、現金18万5696ユーロなどを押収した。押収された現金の半分以上はリーダーの自宅の二重屋根に隠されていた。
組織は複数の建物の部屋を借り、そこで女性たちに売春を強要していた。女性の中には未成年者も含まれていたという。