反捕鯨のワトソン容疑者が行方不明、ドイツが移送手続き再開
(CNN) ドイツ・フランクフルトの上級地方裁判所は25日、反捕鯨団体シーシェパード代表のポール・ワトソン容疑者が保釈中に行方不明になったことを受け、コスタリカへの移送手続きを再開した。
ワトソン容疑者は2002年にグアテマラ沿岸で操業していたコスタリカの漁船の安全を脅かしたとしてコスタリカから国際手配され、今年5月13日にフランクフルトの空港で拘束されていた。
裁判所は25万ユーロ(約2370万円)で同容疑者の保釈を認め、定期的な出頭を命じていたが、22日から出頭しなくなったという。このため「逃亡によって同容疑者に対する信頼が裏切られた」と判断し、改めて移送命令を出した。
同裁判所は当初、コスタリカの対応を待って同容疑者の身柄を移送するかどうか判断する方針だった。
ワトソン容疑者は日本の捕鯨に対する妨害活動がテレビ番組で紹介され、米国などでは「スター」扱いされている。コスタリカの漁船妨害については、サメを密漁者から守るためだったなどと弁明していた。