当局の洪水対応に北京市民の怒り 市長は辞任

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洪水に押し流された建物や車の処理が進む

洪水に押し流された建物や車の処理が進む

香港(CNN) 週末に60年ぶりの豪雨に見舞われた北京では、洪水に押し流された建物や車の処理が進む一方で、政府はインターネット世論に神経を尖らせている。

当局の洪水予防対策の遅れと対応に不備があったとして北京市当局への不満が高まっているからだ。

25日には郭金竜市長と吉林副市長がそろって辞任。国営メディアによれば7月3日に郭氏が北京市の共産党書記に選出されたことを受けての人事だという。だが辞任報道の直後から、中国版ツイッターのウェイボー(新浪微博)ではこの件について書き込みができなくなり、それまでのコメントも削除された。

国営新華社通信によれば、北京市党委員会副書記の王安順氏が副市長兼市長代行に指名された。

今回の豪雨による災害の死者は、公式発表では北京で37人、全国で111人。国営メディアによれば900万人が被害を受けたという。

洪水の直後、ウェイボーには豪雨対策の遅れに対する北京市民の怒りが渦巻いていた。「これまでで最も豪華な五輪を開催し、宇宙に人工衛星を送り出しているのに、下水システムを直していないなんて恥だ」と書き込んだユーザーもいた。

市民の怒りは24日、北京市が復興のための募金を市民に呼びかけると発表したことでヒートアップし、「中国政府はアフリカやフィリピン、北朝鮮を援助できるくらい金持ちなのに、災害に遭った自国民を助けるカネはないのか」などの書き込みも見られた。

新華社によれば、北京では26日にかけてさらなる豪雨の予報が出ている。

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