熱帯低気圧が復興途上のハイチ直撃、6人死亡
(CNN) 熱帯低気圧「アイザック」がカリブ海のハイチとキューバを直撃し、現地時間の26日、勢力を強めながら米メキシコ湾沿岸部に向かっている。ハイチでは2010年の大地震の被災者が暮らすテント村が豪雨と突風に見舞われ、少なくとも6人が死亡した。
アイザックは25日、ハイチ南東部に上陸し、沿岸の町ジャクメルや、2010年1月の地震で壊滅的な被害を受けていまだ復興の途上にある首都ポルトープランスなどに大きな被害を出した。
ジャクメルでは住宅が吹き飛ばされて停電が発生し、住民1500人あまりが学校に避難。これまでに1人の死亡が確認され、犠牲者がさらに増える恐れもあるという。
ポルトープランス近郊では倒壊した住宅の下敷きになって10歳の少女が死亡した。被災者8000人が暮らすテント村では倒木や洪水によって数百のテントに被害が出ており、当局者が各テントを回って犠牲者の確認を急いでいる。別のテント村でも半数のテントが吹き飛ばされ、ハイチ全体で約3万人が新たな被災者となった。
国内に32カ所ある電力供給網は30カ所が一時的に停止し、バナナなどの作物にも被害が出ている。