イラン大統領の同行カメラマン、米国で亡命申請
ニューヨーク(CNN) イランのアフマディネジャド大統領の先月の訪米に同行したカメラマンが一行とともに帰国せず、米国への亡命を申請していることが分かった。申請手続きを担当するニューヨークの弁護士が1日に明らかにした。
このカメラマンはハッサン・ゴルカンバン氏。9月26日の国連総会で演説したアフマディネジャド大統領に同行した。27日に帰国する予定だったが、米国に残った。
同弁護士は、ゴルカンバン氏の妻子もすでにイランから脱出したと述べたうえで、安全上の懸念から居場所は公表しない方針を示した。
弁護士の話によると、同氏は訪米前から職務に疑問を感じていたものの、危険人物の疑いをかけられることはなかった。ところが米国滞在中に「ある問題に対する見解」がイラン政府の知るところとなり、「政府を支持しない、あるいは反政府の考えを持つ裏切り者」とみなされるようになった。帰国して弾圧を受けることを恐れ、亡命を決意したという。
同氏は現在、米当局との面接を待っている状態とされる。本人の居場所も公表されていない。