ガーナ有力部族の王、訪問先のノルウェーで盗難に遭う
(CNN) アフリカ西部ガーナの最大部族、アシャンティ族の王オセイ・トゥトゥ2世(62)が訪問先のノルウェーで盗難に遭った。首都オスロのホテルのロビーで、貴金属などの入ったかばんを盗まれたという。
オスロ警察が13日発表したところによると、オセイ・トゥトゥ2世はノルウェーの経済団体を訪ねる目的で、10日に空港に到着。市中心部のホテルへ向かったが、そのロビーで何者かが荷物を持ち去った。警察は、防犯カメラに映った不審な男女の行方を追っている。
ガーナは20世紀半ばに大統領制を採用した民主主義国家だが、かつて内陸部を支配したアシャンティ王国などの伝統が根強く残っている。オセイ・トゥトゥ2世は今も強い発言力を持つ有力者で、最近も12月の大統領選を前に、政治家らによる個人攻撃を戒める声明を出していた。