韓国大統領、北朝鮮砲撃の島を訪問 挑発への軍の反撃強調

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韓国の李明博大統領

韓国の李明博大統領

ソウル(CNN) 韓国メディアは18日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が同日、2010年11月に北朝鮮軍による砲撃を受けた黄海上の大延坪島(テヨンピョンド)を予告なしに約3時間、訪問したと報じた。

李大統領による同島への訪問は初めてで、北朝鮮と対峙(たいじ)する最前線の島での臨戦態勢を視察するのが目的と説明。南北間の海上境界線として定められた北方限界線(NLL)は死を賭して防御しなければならないとし、挑発行為を受けた場合、軍は反撃を仕掛ける以外に選択肢はないと強調した。

島への訪問には金寛鎮(キム・グァンジン)国防相も同行した。大延坪島は、朝鮮戦争の休戦協定締結後に定められたNLL近くにある。

島への砲撃事件では韓国海兵隊の兵士2人が死亡、住民2人が死亡した。事件に関連し北朝鮮当局は、韓国が島周辺で実施した軍事演習への対応と自らの行動の正当性を主張していた。

北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は先月、大延坪島を砲撃した軍陣地がある島を視察したことがわかっている。第1書記は訪問に伴い、軍に対し警戒態勢を強化し、必要な場合は「聖戦」を敢行するよう訓示していた。

NLL周辺では南北間の衝突が絶えていない。先月には北朝鮮籍の漁船が北方限界線を超えて韓国軍の警告の射撃を受け、北朝鮮側に引き返す事件もあった。

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