化学工場爆発で有害ガス漏出、住民数千人が不調訴える 韓国
ソウル(CNN) 韓国南部の都市、亀尾で9月末、化学工場の爆発事故があり、大量の有害物質が漏出した問題で、これまでに周辺住民約3200人が体調不良を訴えているほか、農地230ヘクタールが汚染されるなど、被害が広がっている。経済的損失は12億5000万円規模に上るとの見方も出ている。
爆発は9月27日に発生し、5人が死亡、18人が負傷した。当局が原因を調べている。 この事故で金属の洗浄などに使われるフッ化水素酸(フッ酸)のガス8トンが漏れ出し、周辺住民が頭痛や吐き気、のどの痛み、重度のせきなどを訴えた。健康への長期的な影響を懸念する声も上がっている。
市当局によると、ブドウや米などの作物が壊滅状態となり、家畜3200頭に影響が出ている。地元の産業が受ける損害は約12億5000万円に上るとみられる。ただ、市内の水道システムは汚染をまぬかれているという。