カストロ氏は「非常に元気」、写真も公開 ベネズエラ高官
キューバ・ハバナ(CNN) ベネズエラのハウア前副大統領は21日、一部で重体説や死亡説も伝えられたキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(86)と20日に会ったと述べ、カストロ前議長は「非常に元気」だったと話した。
カストロ前議長は3月に同国を訪問したローマ法王ベネディクト16世と会ったのを最後に公の場に姿を見せておらず、健康状態をめぐってさまざまな憶測が飛び交っていた。
これに対してハウア前副大統領は21日、「フィデル同胞は昨日、我々と会ってくれた。5時間にわたって農業や歴史、国際政治について談義した」と語った。さらに、カストロ前議長は家族とともに、ハウア氏が滞在しているハバナの国営ホテルまでワゴン車で送ってくれたと述べ、車の中で撮影したとする写真を公開した。
同ホテルの従業員も複数がカストロ氏と言葉を交わしたと証言し、支配人は「(カストロ氏は)顔色が良く、上機嫌で、常に笑顔を絶やさず、たくさんのことを話していた」と語った。
これに先立ちカストロ氏は17日に国営メディアを通じ、設立50周年を迎えたキューバ医療研究所の卒業生に祝辞を述べる談話を発表していた。