ヨルダン情報当局、「第2の9・11」を未然に阻止
アンマン(CNN) ヨルダンの国営ぺトラ通信は21日、同国情報当局が「大規模なテロ計画」を未然に阻止したと伝えた。ショッピングセンターや住宅街、外交官ら外国人が狙われていたという。
捜査状況に詳しい情報筋がCNNに語ったところによると、首都アンマンの米大使館も標的のひとつだった。
ぺトラ通信によれば、テロ集団は2005年11月9日にアンマンで起きた「ヨルダンの9・11」と呼ばれるホテル爆破事件からちょうど7年となるタイミングで、「9・11(2)」と称したテロの実施を計画していたとみられるが、計画はまだ準備段階だった。
関与していたのは、国際テロ組織アルカイダと関わりがある11人のグループ。政府報道官の話によると全員がヨルダン人で、隣国シリアに出入りしていた。
犯行には爆発物や車爆弾、短機関銃、迫撃砲などが使われる予定だった。シリアの混乱に乗じ、同国から爆薬や砲弾を調達することになっていたとされる。自爆犯を選んで大型ショッピングセンター2カ所で自爆させ、治安要員の注意を引きつけたうえで、アンマンの高級住宅街アブドゥンを攻撃するとの作戦が立てられていたという。