国会爆破計画を阻止、4トン爆弾の材料も発見 ポーランド
(CNN) ポーランドの当局は20日、国会爆破を計画していたとして男2人を逮捕し、4トン爆弾を製造できるだけの部品を押収したと発表した。
首相府によると、爆破計画が発覚したのは、ノルウェーで連続テロ事件を起こしたアンネシュ・ブレイビク受刑者に対する捜査がきっかけだった。同受刑者が購入した物品を調べる中で、ポーランドの人物からインターネットを通じて爆弾の部品を買っていたことが判明、警察が捜査に乗り出したという。
クラクフの検察当局によると、主犯格とされる容疑者の男(45)は爆発物の専門知識を持つ大学講師で、9日に逮捕された。警察の調べに対し、大統領や首相など政府要人がそろう時を狙って国会を爆破するつもりだったと供述しているという。
男は反ユダヤ思想を持つ民族主義者で、特定の政党や運動には属していない。逮捕の際には銃と大量の弾薬、防弾チョッキのほか、ヒューズや起爆剤といった爆弾に使われる部品が見つかった。
もう1人の男は20日に逮捕され、共謀の疑いが持たれている。この男は4トン爆弾を製造できるだけの材料を持っていたとされる。
警察はさらに別の容疑者がいることも突き止めたが、この人物に危険はないと説明。逮捕したかどうかは明らかにしていない。