米国務長官、イスラエル首相と会談 戦闘続く
(CNN) イスラエルとパレスチナ自治区ガザの武装勢力が攻撃の応酬を続けるなか、クリントン米国務長官がエルサレムでネタニヤフ・イスラエル首相と会談した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと調停役のエジプトは「冷却期間」の成立を示唆したが、実現には至っていない。
イスラエルはガザへの地上侵攻作戦を用意する一方、外交的解決の余地を残すために作戦実行は保留するとの姿勢を示している。クリントン長官はネタニヤフ首相との共同会見で「米国のイスラエルへの関与姿勢は揺るがない。だからこそ、ガザ情勢の沈静化が不可欠と考える」と述べた。
ネタニヤフ首相は長官の支援に感謝すると述べたうえで、「いかなる国であっても、自国の市民に対する理不尽な攻撃を容認できないのは当然のことだ」と強調。「外交的解決の可能性があるならそれが望ましいが、そうでない場合は国民を守るために必要な手段を取る」と述べた。
ハマス幹部はCNNに、双方が一時的に攻撃を中止する「冷却期間」が現地時間同日午後9時(日本時間21日午前4時)に発表されるとの見通しを示していた。エジプトのムルシ大統領も「イスラエルによる攻撃は数時間のうちに停止する」と語っていたが、これは実現しなかった。ハマスの報道担当者は、イスラエル側が条件に同意していないと説明した。