中東の政治力学に変化 イスラエルとハマスの衝突の影響で
一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長や主流派組織ファタハは負け組だ。アッバス議長は穏健派の人物として中東和平を実現する可能性が期待されていたが、現状ではすべてのパレスチナ人の声を代弁しているとは言えないし、ハマスに対して何の影響力もないことが明らかになったからだ。
ハマスに対するイランの影響力も弱まった。イランが供与したミサイルはアイアンドームのために威力を発揮できなかった。今後イランがイスラエルの攻撃を受けた場合にも、ハマスに働きかけて報復攻撃させるのは難しいかもしれない。