イラク各地で車爆弾テロが続発 死傷者150人以上
バグダッド(CNN) イラク北部のキルクークや西部アンバル州、首都バグダッドで27日、車両を使った爆弾テロが計8件発生し、少なくとも29人が死亡、126人が負傷した。
キルクーク警察によると、同市内では午前中に3件の爆発が相次ぎ、少なくとも4人が死亡、41人が負傷した。爆発が起きたのは野外市場付近と給油所の前、クルド民主党(KDP)の地方事務所付近で、いずれもクルド人住民の多い市北部に位置している。
アンバル州では同日午後、州都ラマディ中心部と第2の都市ファルージャで治安当局の車が狙われ、6人が死亡、13人が負傷した。
夜にはバグダッド北部にあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)3カ所の前で爆発が起き、少なくとも19人が死亡、72人が負傷した。犯行声明は出ていないが、警察によると国際テロ組織アルカイダ系の犯行だった形跡がみられる。
同国では国側と北部のクルド人自治区との間で、キルクールなどの帰属をめぐる対立が続いている。26日には双方がキルクールに送り込んだ部隊を引き揚げ、問題解決へ向けた合同委員会を設立することで合意が成立した。だがイラク国防当局者によると、情勢は依然として緊迫している。