パキスタンでジャーナリスト暗殺未遂 武装勢力が犯行声明
イスラマバード(CNN) パキスタンで26日、著名なテレビジャーナリストを狙った爆弾テロ未遂事件が起きた。反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が27日、犯行声明を出した。
同国のニュース専門局、ジオテレビの主要番組でアンカーを務めるハミド・ミール氏の車の後部に、袋に入った爆発物約500グラムが仕掛けられていた。警護チームの警官が発見し、爆弾処理班が未然に処理した。
現場は首都イスラマバード中心部の市場。ミール氏は所用で市場を訪れていた。ゲオテレビのイスラマバード支局長は、何者かが同氏の車を追跡し、すきを狙って爆発物を仕掛けたとの見方を示した。
TTPの報道担当者は電話での犯行声明で「世俗主義を広め、政府に味方するジャーナリストへの攻撃を続行する」と宣言した。
一方、ミール氏はゲオテレビの番組で「命のある限り、真実を伝え続ける」と述べ、暗殺未遂は「私だけでなく、ゲオテレビやジャーナリスト全体への挑戦状だ」と非難した。
パキスタンはジャーナリストにとって最も危険な国のひとつといわれている。