鉱山開発に抗議する住民らを治安部隊が排除、数十人けが ミャンマー
ヤンゴン(CNN) ミャンマー北部サガイン地域のモンユワ近郊で29日、治安部隊が銅山開発に抗議する住民ら数百人を催涙ガスや放水銃を用いて排除し、数十人がけがをした。野党議員らが明らかにした。
野党議員によると、けが人には地元住民や学生などが含まれている。けが人の中には逮捕を恐れて身を隠している者もいるため、病院には29人しか搬送されていないと語った。
同地では同国軍部の所有する企業と中国企業が共同で、銅山開発のプロジェクトを進めていた。プロジェクトは2010年に政府に承認され、3184ヘクタールの広さに及ぶ。
住民らは銅山開発による環境への影響への懸念や、土地の立ち退きに対する不満などを表明。17日から500人規模の抗議デモを行っていた。
29日には民主化指導者のアウンサンスーチー議員がモンユワを訪れ、鉱山の代表者や抗議デモの参加者らと面会した。同日の事件には直接言及しなかったものの、状況が平和的に解決されることを願うと語った。