トルコへのミサイル配備を承認 NATO外相会合

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NATOのラスムセン事務総長

NATOのラスムセン事務総長

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)は4日の外相会合で、加盟国トルコのシリア国境付近に地対空誘導弾パトリオットを配備する計画を正式に承認した。

パトリオットの配備は、トルコ側がシリアからの脅威に対する防衛措置として要請していた。NATOのラスムセン事務総長はトルコへの「強い連帯精神」を強調し、同国への攻撃を図る者に「攻撃しようなどと思うなというメッセージを送る」と述べた。

内戦状態のシリアからは10月、トルコ側の国境の町に流れ弾が着弾し、住民ら5人が犠牲になっている。

ラスムセン氏は会見で、配備は防衛のみを目的とし、NATO側から攻撃を仕掛ける意図などはないと強調した。同時に、シリア政権が化学兵器を使用する可能性にも改めて言及し、パトリオット配備を急ぐ理由のひとつだと言明。実際に化学兵器が使われた場合は「国際社会がただちに行動を起こす」と警告した。

ある米当局者が複数の筋からの情報として語ったところによると、シリア軍は化学兵器による反体制派への攻撃に向け、サリンガスの製造に着手している。サリンは砲弾に装てんされて使われる公算が大きいとされる。

シリア国内では4日も戦闘が続き、反体制派の地域調整委員会(LCC)によると、全土で少なくとも155人が死亡した。

北部アレッポでは反体制派が政府軍の基地を包囲し、閉じ込められた約450人の兵士に離反を迫っている。一方、首都ダマスカス近郊の避難民キャンプでは学校が集中砲火を浴び、LCCによれば生徒30人が死亡した。

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