強姦事件に対する怒り収まらず、官庁街の封鎖続く インド
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで集団強姦事件をきっかけとする抗議デモが激化し、官庁街の一帯を警察が封鎖する事態が25日も続いている。
集団強姦事件は16日に市内を走るバスの中で発生。被害者の23歳の女性は暴行を受けて重体となり、医師団は24日、容体が悪化していることを明らかにした。警察はこれまでに容疑者6人を逮捕している。
抗議デモは週末にかけて激化し、23日には警官隊との衝突も相次いで発生。警察は大統領邸や国会議事堂がある官庁街周辺にバリケードを張り巡らしてデモ隊を阻止したが、周辺地域では24日もデモが続いた。警察によると、デモ隊との衝突で負傷した警察官1人が25日に病院で死亡したという。
抗議デモに参加した学生たちは、特別議会を直ちに招集し、強姦の加害者に対して死刑を科すよう法改正を訴えた。参加者の1人は「首相の声明では納得できない。直ちに議会が招集され、性的暴行を厳正に処罰する法律が通過するまで抗議を続ける」と語気を強めた。
インドのシン首相は24日のテレビ演説で改めて平静を呼びかけるとともに、女性と子どもの安全を守ると表明している。