チャベス大統領、呼吸不全に ベネズエラ情報相
(CNN) ベネズエラ情報相は3日、がん治療のためにキューバで療養中のチャベス・ベネズエラ大統領(58)は、「重篤な肺の感染症」と闘っており、呼吸不全に陥っていると明らかにした。
ベネズエラのマドゥロ副大統領は先月30日、がん治療のための手術を終えて回復中のチャベス大統領が再び「新たな合併症」を起こした、と発表していた。
マドゥロ副大統領は、「チャベス大統領の健康状態は依然デリケートだ」としていた。
チャベス大統領ががんだと初めて発表したのは2011年6月。
先月11日、チャベス大統領のキューバでの手術は無事終了したと伝えられ、マドゥロ副大統領は大統領府からのテレビ演説で、手術の成功を祈ってくれた国民に感謝すると述べ、術後の回復には数日間かかるとの見通しを示していた。
がんの種類などは公表されていない。手術は6時間に及び、その前に同じ所に再発した病変を除去したと伝えられていた。副大統領は「難しい場面もあった」と認めたうえで、大統領は「再び力強さを示した」と強調した。
チャベス大統領と親交のあるエクアドルのコレア大統領はこれに先立ち、「非常に難しい手術になる」との見方を示していた。
チャベス大統領はキューバ行きを前に、任務遂行が不可能になった場合の後継者としてマドゥロ副大統領を指名していた。大統領としては異例の直接的な表現だっただけに、病状がかなり悪化しているのはないかとの憶測を呼んでいた。