アルジェリアで武装集団がガス施設襲撃、日本人や欧米人を拘束
(CNN) 北アフリカのアルジェリア東部で天然ガス関連施設がイスラム武装勢力に襲撃され、2人が死亡、日本人や米国、欧州などの外国人が拘束された。アルジェリア内相が16日に明らかにした。犯行集団は、フランスがマリに軍事介入したことに対する報復と宣言している。
アルジェリアの国営テレビがウルドカブリア内相の話として伝えたところでは、この日早朝、外国人がアルジェリアの治安部隊に警護されて空港に向かう途中、20人ほどの集団に襲撃された。治安部隊の銃撃で武装集団はいったん退いたものの、関連施設で外国人とアルジェリア人を人質に取ったという。人質の数は9人とも12人とも伝えられ、情報が錯綜(さくそう)している。
米国務省のヌーランド報道官は、人質の中に米国人がいることを明らかにした。
この襲撃で、アルジェリア人1人と外国人1人が死亡、警備員など6人が負傷した。アルジェリアのメディアは、死者のうち1人は英国人だったと報道。オーストラリアを訪問中のヘイグ英外相は、人質にも複数の英国人が含まれると語り、アルジェリア大使館の人員を増員して対応に当たっていることを明らかにした。
ウルドカブリア内相によれば、同国軍は、武装集団と人質のいる建物を包囲した。後にアルジェリア人の人質は解放されたが、外国人は拘束されたままだと国営テレビは伝えている。