逮捕の共同経営者が自殺未遂 ブラジルのナイトクラブ火災
ブラジル南部サンタマリア(CNN) ブラジル・サンタマリアのナイトクラブで27日に発生、客ら計235人が死亡した大規模火災で、地元警察は30日、逮捕されていたクラブの共同経営者の容疑者1人が収容先の病院で自殺未遂を図ったと発表した。
警察が監視して入院中の病院のシャワー室での未遂で、シャワーのホースを外して窓にかけ、片方の端部分を首に巻き付けようとした際、警官が発見し阻止していた。容疑者は火災で煙を吸い込み病院で手当てを受けていた。入院以降、激しい感情的な動揺を見せていたという。
火災ではクラブ「キス」の経営者や出演していたバンドのボーカル担当、ショーのプロデューサーら4人が逮捕された。
警察は出火原因について、バンドが野外だけでの利用が認められる低価な花火を使ったところ天井に引火、火の手がたちまち広がったことを突き止めている。クラブ内には当時、バンドのショーを見るため定員をはるかに超える客ら約2000人が詰め掛けていた。
クラブ内に1カ所しかなかった出入り口への通路は狭くて暗く、避難を急いだ客が殺到して折り重なって倒れる状態にもなり、大惨事へつながっていた。
火災を受けた刑事捜査が進んでいるが、サンタマリアの検察当局者は民事責任を問う捜査も開始すると述べた。
保健衛生当局によると、火災の負傷者約82人が依然入院し、集中治療を受けているが、うち、75人が重体。また、ブラジル国営通信によると、火災当日にクラブ内にいた約20人が数日たった後に疲労感や呼吸困難を訴えて医療施設を訪れ、経過観察のため入院したりした。呼吸補助装置が必要になる可能性もあるという。