フィリピンの世界遺産環礁で座礁の米掃海艦、船体切断し除去へ
報道官によると、現場では現在、艦内から有害となる装備品などを取り外す作業が進む。海軍で今後も使える部品なども整理している。ディーゼル燃料油約57キロリットルは先週抜き取られていた。
何カ所を切断するのかは不明だが、解体作業には1カ月以上掛かる見通し。ガーディアンの全長は約68メートルで、重量1312トン。乗組員79人は事故後に他の船へ退避していた。
フィリピン政府は先に、広さ約1000平方メートルにわたって同環礁が損傷したと主張、損害賠償を求める方針を示していた。環礁は同国の国立公園にも指定されている。
座礁の詳しい原因は不明だが、米海軍報道官は海軍使用のデジタル航行地図を担当する米国家地球空間情報局がトゥバタハ環礁の位置は地図上で約14キロ誤って示されていたとの報告に言及。ガーディアンが使っていた地図を調べると述べた。