ナイジェリア武装勢力が仏人一家を誘拐、映像公開
(CNN) アフリカ中部カメルーンで先週、フランス人駐在員と家族計7人が隣国ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」に誘拐された。ボコ・ハラムは25日、一家の映像を公開し、ナイジェリア、カメルーン両国に拘束されたメンバーの釈放を要求した。
ビデオには、武装メンバーに囲まれた一家が映っている。ボコ・ハラムは声明で仲間の釈放を要求し、「すべての要求に応じなければ人質を殺す」と脅迫。また、フランスのオランド大統領がイスラム教徒に戦争を仕掛けたと主張し、各地での徹底抗戦を宣言している。
ファビウス仏外相は同日午後、ビデオは「際限のない残酷さ」を表していると非難。政府を挙げて人質解放に力を尽くす方針を示した。
人質の男性は、カメルーンで天然ガスの液化プロジェクトを進める仏企業に勤務し、同国の首都ヤウンデに駐在していた。夫婦と子ども4人、おじの計7人が19日にカメルーン北部の国立公園で襲われ、国境を越えてナイジェリアへ連れ去られたとみられる。