エジプト気球墜落の死者19人、政府が原因調査へ
国営メディアは一方、地元観光協会の話として、同社が過去に、当局の認める市西部でなく東部上空を飛行するなど、安全基準に違反した前歴を持つと伝えた。
事故当時、別の熱気球に乗っていた写真家の男性は、「最初はサトウキビ畑が燃えていると思ったが、緊急車両のサイレンなどから事の重大さを知った」と話した。出発前に安全に関する説明はなかったものの、飛行中に危険は感じなかったという。墜落した熱気球が定員を超過していたようには見えなかったとしている。
ルクソールでは2009年、熱気球が携帯電話のアンテナ塔に衝突し、外国人観光客16人が負傷する事故が起きていた。
これまで最悪とされる熱気球事故は89年、オーストラリアで発生。2つの熱気球が衝突し、13人が死亡した。