ケニヤッタ氏が勝利宣言「民主主義の勝利」 ケニア大統領選
ナイロビ(CNN) アフリカ東部ケニアの大統領選は接戦の末、ウフル・ケニヤッタ副首相(51)が過半数の票を獲得して勝利を決めた。ケニアの選挙管理委員会が9日発表した開票結果によると、ケニヤッタ氏の得票率は50.07%だった。
同国憲法では、当選には得票が得票率50%を1票でも超える「過半数」が必要とされる。対立候補のライラ・オディンガ首相は43.31%にとどまったが、法廷に異議を申し立てる構えだ。
ケニヤッタ氏は支持者らの前で「民主主義の勝利、平和の勝利、国家の勝利を祝う」と宣言し、「国際社会の懸念をよそに、わが国は予想をしのぐ政治的成熟度を示した」と述べた。支持者らは街に繰り出し、車のクラクションを鳴らすなどして祝った。
同氏は2007年の前回大統領選に伴う部族間衝突への関与で国際刑事裁判所(ICC)から訴追されているが、本人は容疑を否認している。訴追をめぐる国際社会とのあつれきが予想される一方で、ケニア国民はむしろ同氏に共感を示し、欧米に「干渉するな」とのメッセージを送ったという見方もある。
米国のケリー国務長官はこの結果を受け、「ケニアは米国にとってアフリカ最大のパートナー。われわれはケニア国民の力強い盟友であり続ける」とのコメントを発表した。