チャベス大統領葬儀 各国首脳や著名人が参列
(CNN) 5日に58歳で死去したベネズエラのウゴ・チャベス大統領の葬儀が8日、首都カラカスで行われ、ベネズエラの各界の著名人の他、32人の国家元首が出席した。
同じ反米の立場で、チャベス大統領と交流のあったイランのアフマディネジャド大統領は、ベネズエラに到着後、「(チャベス大統領は)世界のすべての国々の良き友だった」と述べ、さらに「彼は(ベネズエラの)周辺地域および世界の革命家や自由を求める人々の精神的支柱だった」と付け加えた。
米国はベネズエラに大使を派遣していないが、カラカスにある米国大使館の代理公使、ジェームズ・デルハム氏、グレゴリー・ミークス下院議員(民主党・ニューヨーク選出)、ウイリアム・ダラハント元議員らで構成される代表団を派遣した。
またチャベス氏の友人だった米俳優ショーン・ペンさんや市民権活動家のジェシー・ジャクソン牧師も葬儀に参列した。
生前、チャベス大統領から後継者に指名され、大統領代行に就任するマドゥロ副大統領が弔辞を読み上げ、時折感極まって涙ぐむ場面もあった。
マドゥロ氏は、チャベス大統領が独裁者で、大統領就任時よりも国の状況を悪化させた無能な指導者と見られていることに対し、「(チャベス氏ほど)多くのデマを流された人は他にいない」と反論した。
マドゥロ副大統領は7日、チャベス大統領の遺体は「(ロシア革命指導者の)レーニンや(中国の)毛沢東のように」防腐処理の後、陸軍博物館に安置され、ベネズエラの国民がいつでも会いに行けるようにすると発表。これを受け、葬儀の後、埋葬は行われなかった。