シリア反体制派、「解放の用意ある」 ゴラン高原の国連要員拘束
(CNN) シリア反体制派を束ねるシリア国民評議会(SNC)のアフマドモアズ・ハティブ代表は7日、ゴラン高原付近で拘束した国連平和維持要員21人を解放する用意があると表明した。
ハティブ代表は拘束した国連要員について、「赤十字が来て身柄を引き取るという条件で、解放する用意がある」と表明。さらに女性や子どもも含め、負傷した民間人も赤十字が救出すべきだと付け加えた。
6日にゴラン高原付近で21人を拘束した理由については、この地域が7日間にわたって爆撃を受けており、「国連部隊が危険にさらされていた」と説明している。
フィリピン政府によれば、21人は全員がフィリピン人だといい、同国のデルロサリオ外相は7日、「フィリピンの平和維持要員の不法拘束は、重大な国際法違反に当たる」との声明を発表した。拘束された要員は無事との報告があり、解放に向けた交渉が進んでいるという。
国連平和維持部隊の報道官によると、7日の時点ではまだ解放を待っている段階だが、拘束された要員とは電話で話し、無事を確認したという。
国連報道官は同日記者団に対し、ゴラン高原から平和維持部隊を撤退させるかどうかは、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の司令官が治安情勢などを判断して決めると語った。