座礁した米掃海艦の最後の船体撤去を終了、比の世界遺産環礁
(CNN) フィリピン南西部パラワン島近くの「世界遺産」指定のトゥバタハ環礁で米海軍掃海艦「ガーディアン」が起こした座礁で、国営フィリピン通信は30日、船体の解体や除去作業が同日終了したと伝えた。
船体の4カ所を切断しての解体、撤去作業は今年2月下旬から始まり、最後に残っていた船尾部分が30日に引き揚げられ、はしけ船上に運ばれた。船尾部分の重さは250トン。
座礁事故は今年1月17日に起きていた。船体の解体、引き揚げ作業の米海軍責任者は声明で、船尾部分の撤去終了を受け、今後は環礁内などに残る船体の小さな残がいの回収に注力すると述べた。
また、両国で組織するチームが環礁の自然条件の調査を開始。パラワン島地区を管轄する比沿岸警備隊責任者は、サンゴ礁の損傷などが見つかった場合は修復作業を開始すると述べた。米海軍はサンゴ礁を最大限に回復させることを約束していた。
座礁事故による環礁の被害面積は約4000平方メートルとされている。