鳥インフルで3人目の死者、感染者9人に 中国
香港(CNN) 中国東部浙江省の衛生当局は3日、人への感染が初めて確認された鳥インフルエンザウイルス「H7N9型」で3人目の死者が出たことを明らかにした。国営新華社通信が伝えた。新華社によると、これまでに確認された感染者は9人に上る。
中国当局は3月31日の時点で、H7N9型ウイルスに3人が感染し、2人が死亡したと発表していた。同ウイルスの人への感染が確認されたのは初めてだった。
3人目の死者は浙江省に住む38歳の男性で、3月27日に死亡した。この男性は、2日までに4人の感染が確認された江蘇省で働いていたという。江蘇省の衛生当局によれば、2日までに確認された省内の感染者は32歳から83歳までの男女4人で、このうち省都南京の45歳の女性は鶏肉の処理に携わっていたという。
新華社の3日の報道によれば、中国国内でのH7N9感染者は9人に増えた。先に死亡した2人は上海に住む27歳と87歳の男性で、世界保健機関(WHO)も1日に2人の死亡を確認している。
中国当局は感染源を調べているが、これまでのところ、H7N9型ウイルスが患者の間で感染したり、患者が接触した人から感染した形跡は見られないといい、人から人への感染力はそれほど強くないことがうかがえるとしている。
また、上海市内を流れる川で豚の死骸が大量に見つかった事件との関連性を指摘する声があがっているが、上海当局は調査の結果、豚の死骸から鳥インフルエンザウイルスを検出しなかったとして、関連性を否定している。