米朝が今年3月にNYで接触、挑発行動の停止促すも成果なし
(CNN) 北朝鮮による相次ぐ軍事的挑発で緊張が高まる朝鮮半島情勢で、北朝鮮核問題に関する6者協議のクリフォード・ハート米担当大使が今年3月中旬、ニューヨークで北朝鮮国連代表部の韓成烈(ハンソンリョル)次席大使と接触していたことが11日までにわかった。消息筋が明らかにした。
ただ、この接触で緊張緩和につながる具体的な成果はなかったとしている。消息筋は、米朝間で通常行われる水面下での接触の一環とし、ハート大使は北朝鮮に対し挑発的な行動を止め、外交手段による事態の沈静化を求めるオバマ政権の基本姿勢を伝えたとしている。
これに対し、韓次席大使は本国に米国の考え方を伝えると回答したという。
米政府当局者と北朝鮮国連代表部との接触はこれまでも伝えられており、北朝鮮は今年2月、このルートを通じて米国務省に3回目となる核実験実施を通告していた。
3月中旬のニューヨークでの米朝接触は米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」のブログが最初に報じていた。