ベネズエラ選管、全票の確認作業を実施へ
(CNN) ベネズエラの選挙管理当局は18日、14日に行われた大統領選挙で投じられたすべての票の有効性の確認を行うと発表した。
ベネズエラ選挙管理委員会のルセナ委員長は、「国民の調和を保ち、無責任に民主主義を汚そうとする違反者を孤立させるために票の再確認を決定した」と述べた。
ルセナ氏は今週はじめにニコラス・マドゥロ暫定大統領の当選を発表したが、野党候補のエンリケ・カプリレス・ラドンスキー氏は、大統領選で数千件の不正が行われた疑いがあるとして当局に集計のやり直しを求めていた。
票の確認作業は、投票機の結果と、投票内容が印刷された紙および投票者の署名が入った選挙人名簿との照合によって行われ、すべての票を照合するのに約30日かかると見られる。当局はすでに54%の照合を終えており、これから残りの46%の照合を行うとしている。
選管当局の発表によると、大統領選の得票率はマドゥロ氏の50.8%に対し、カプリレス氏は49.0%だった。ベネズエラでは僅差の集計結果を受けて各地で暴動が発生。国営AVN通信は、全国で少なくとも8人が死亡したと伝えている。
マドゥロ氏は19日に、首都カラカスで行われる就任式で宣誓を行う予定だが、票の確認作業が就任式に影響を及ぼすか否かは定かではない。