死者123人、負傷者千人超に バングラデシュのビル倒壊
倒壊した原因は現時点で不明だが、バングラデシュ内相は、ビル建設の安全基準が守られていなかったと述べ、「基準や法律に違反して建設した者に対し法的措置を講じる」と言明した。警察によると、ビルの所有者は行方が分からなくなっているという。
現場近くにいた作業員は、23日の時点でビルの7階にひび割れができていたと証言した。このため上司から、24日は出勤しないようにとの命令が出されたという。
しかしこのビルの6階で働いていたという従業員によれば、後に工場経営者がこの命令を撤回し、ビルは安全だと宣言したため、従業員の多くは解雇されることを恐れて渋々出勤してきたという。
一方で、国営通信の報道によれば、このビルに入居していた銀行の支店はひび割れの発見を受けて従業員を避難させ、24日の出勤停止を命じた。この銀行の従業員に死傷者は出なかったという。
また、1階と2階のショッピングモールはゼネストのため営業していなかった。