スーダンの金鉱で落盤事故 死者60人超
ハルツーム(CNN) スーダン西部ダルフール地方の金鉱で今週、落盤事故が発生し、多数の死者と行方不明者が出ている。
目撃者によると、事故は4月29日に発生したという。地元当局によると、これまでに52人の遺体が回収されており、現在も捜索が行われているという。またスーダンの国営テレビは2日、地元当局の話として、この事故による死者は60人以上と伝えた。
ある目撃者は、この地域の金鉱は整備が不十分で、採掘トンネル同士が接近しすぎて危険な状態だったとし、「(事故が起きる前に)閉鎖して、立て直すべきだった」と語った。
この地域では、今年に入って2つのアラブ系部族が土地や採掘権をめぐって衝突しており、これまでに数百人の死者が出ているほか、数千人が国内避難民用キャンプに避難している。
2011年の南スーダンの独立に伴い、石油収入の大半を失ったスーダンは、経済を押し上げるための新たな財源を模索しており、その1つとして、ここ数年、金の採掘がブームとなっている。