バングラデシュの衣類工場で今度は火災、7人死亡
ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカの警察当局などは8日、市内の11階建てビル内にあるセーター生産工場で同日深夜、火災が発生、少なくとも7人が死亡したと述べた。
工場の経営幹部によると、火災はミルプール地区にあるビルの3階部分で起きた。死者にはビル内で会合していた警官や工場経営者らが含まれる。幹部は病院当局者の話として、7人全員が窒息死だったと語った。
この火事による負傷者の有無は伝えられていない。ただ、同国の消防当局者はCNNの取材に、現地時間の午後11時ごろの出火当時、工場は閉鎖されており、従業員はいなかったと説明した。
ダッカ郊外のサバール町では先月24日、縫製工場などが入ったビルが倒壊する事故が発生。同国の輸出を大きく支えるアパレル産業での安全操業管理の無視が改めて暴露され、抗議行動の多発などを招いていた。
この事故に関連し、政府当局者は9日、死者は912人にさらに増えたと報告した。救出者はこれまで2400人以上で、行方不明者は事故発生当初、数百人規模とされていた。