シリア特使「初めての希望」 国際会議開催へ米ロが合意
(CNN) シリア問題をめぐって米国務省のケリー長官とロシアのラブロフ外相が国際会議の開催で一致したことについて、国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ氏は8日、「長い間不幸が続いた国に関し、初めて希望が持てるニュース」と歓迎を表明した。
ケリー長官とラブロフ外相は7日にモスクワで共同記者会見に臨み、ケリー長官は「できる限り早く、可能であれば月内にも国際会議の開催を模索すること」でラブロフ外相と合意したと発表した。
目標は、ロシアと米国の仲介で昨年6月にまとまったジュネーブ合意を実行に移すことにある。同合意には、シリア移行政府の樹立などが盛り込まれていた。
もし国際会議が実現すれば、シリア政権側と反体制側の双方の代表が、内戦状態に陥って以来、初めて顔を合わせる場となる。
ブラヒミ代表は「モスクワで発表された声明は、まだ最初の1歩にすぎないが、非常に重要な第一歩となる」と指摘。米国とロシアが指導力を発揮し、ジュネーブ合意の実行に向けて協力するよう促した。