コロンビア政府と反体制派が農地改革で合意 和平実現へ前進
キューバ・ハバナ(CNN) 南米コロンビアでの半世紀にわたる内戦に終止符を打つべくキューバで行われている政府側と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」との和平交渉で、両代表は26日、農地改革で合意したことを明らかにした。農地改革は和平交渉の実現へ向け合意達成を目指している6つの議題の中の1つ。今回の合意で、和平の実現に向けて1歩前進したことになる。
政府側交渉団の代表は「これは歴史的な転換点だ」と合意達成を評価した。
今回の合意では、使われていない土地が農地としてコロンビアの貧困層に引き渡されることになる。政府は農民に融資などの金融支援を提供する。私有地については影響を受けないという。
貧困にあえぐ農村部には、インフラの改修をはじめ、医療や住宅などについても支援を実施するいう。
両代表団とも、今回の合意について、和平交渉全体が合意に達した場合に限り実現すると強調した。
政府側代表は、和平交渉における合意について、実施されるまえにまず国民投票で承認される必要があるとの見通しを示した。
和平交渉では、ゲリラの武装解除やゲリラ指導部の罪状の取り扱いなどについても話し合いが行われる。
今回の和平交渉には、キューバとノルウェーが「保証人」、チリとベネズエラが「オブザーバー」として参加している。