トルコ、数百人が広場で「沈黙の抗議」
公園整備計画への反対運動から始まったデモはエルドアン首相への退陣要求に発展し、催涙ガスなどで鎮圧を図る警官隊との激しい衝突が報じられてきた。首相は18日、与党・公正発展党の会合で、国民の民主的権利を制限するつもりはないと強調。「抗議運動をしたいならすればいい。ただし法の範囲内でやってほしい」と話した。
首相はまた、外国メディアが事実をねじ曲げ、「暴力的なデモを罪のない環境保護運動であるかのように伝えている」と主張。警官隊は銃撃を受けても忍耐強く、実弾の使用を避けていると強調した。
一方、国連のピレイ人権高等弁務官は同日、「トルコの警官隊が平和的なデモ隊に過剰な武力を行使しているとの報告に懸念を抱いている」と述べた。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチも、警官隊が先週末、催涙ガスなどを使ってデモ隊を強制排除したのは過剰な対応だと非難し、政府側に自制を求めた。