中国人留学生6人が酔っ払いに襲われる、1人重傷 フランス
香港(CNN) フランス南西部ボルドーの近郊の町で、中国人留学生6人が酒に酔った現地の住民3人に襲われ、ガラス瓶を顔に投げつけられた1人が重傷を負ったことが17日までに分かった。フランス当局が明らかにした。
事件が起きたのは14日の夜。重傷の20歳の学生は手当てを受けるため病院に運ばれたという。フランス内相の声明によれば、事件当時、ワイン製造について学ぶためにフランスを訪れていた学生6人は家にいた。そこで、「明らかに酩酊(めいてい)状態」の現地人3人に襲われたという。容疑者2人は拘束され、取り調べを受けている。
中国国営新華社通信によれば、パリの中国大使館は襲撃を「強く非難」し、フランス当局に対し、犯人に裁きを受けさせ、フランス国内の中国人留学生の安全を保障するよう求めた。
新華社によれば、中国大使館は、情報収集やけがをした学生の見舞いのために職員をボルドーに派遣したという。
フランス外務省によれば、同国には高等教育を受ける中国人学生が3万人以上おり、外国籍の学生としては最も多いという。
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」には襲撃を非難する書き込みや海外留学生の安否を気遣う投稿が寄せられたが、一部ユーザーからはフランスと中国の当局が襲撃に強い反応を示したのは、襲われた学生らが中国の上級当局者の子どもだったらかではないかとの見方も出ている。
あるユーザーは「彼らは政府当局者の息子か娘に違いない。そうでなければ、どうして彼らがこんなに注目を集める?」と投稿した。フランスの地元紙は、顔に傷を負った女性が中国「高官」の娘だったと報じている。