米国とタリバーンが協議へ、現状と見通しは
オマル師はパキスタンに潜伏し、パキスタンの承諾なしに自由に移動できないと考えられている。パキスタンは否定しているが、オマル師の支持者らはそう見ている。パキスタンは将来のアフガンで影響力を持ちたいと考えている。しかし、もしアフガンがパキスタンの宿敵であるインドに傾けば、パキスタンは影響力を持てなくなる。
・パキスタンは協議にどのような影響を及ぼすか
オマル師の代理を務めるタヤブ・アグハ氏は、パキスタンの許可がなければ、カタールで事務所を開設したり、アフガンや米国と交渉したりすることはできなかっただろう。少なくともタリバーンの一部のメンバーはそう理解している。
パキスタンの情報機関(ISI)は長年、アフガンのカルザイ大統領や米国当局からアフガンのタリバーンを支援していると批判されているが、ISIは否定している。
・今後どのような問題が起こると予想されるか
カルザイ大統領は今後の交渉はすべてアフガンで行うべきだと主張しているが、パキスタンは納得しないだろう。しかし、ここにこぎつけるだけでも大変な苦労だった。交渉を成功させるためには、すべての当事者が真剣に取り組む必要がある。