世界に響く少女の声、タリバーンの銃撃乗り越えて マララさん

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マララさんが女性向け教育基金を設立

(CNN) 6カ月前、少女は病院のベッドに横たわっていた。パキスタンで女性が教育を受ける権利を主張していたマララ・ユスフザイさん(15)は、学校帰りにイスラム武装勢力タリバーンの銃撃を受けたのだ。しかし、マララさんの声は消されるどころかより大きな響きとなり、今や世界中に広がっている。

マララさんは無事に退院して学校へ通い始めた。16歳の誕生日に当たる7月12日には、国連で演説する。今年後半には回想録も出版される予定だ。

ユネスコ(国連教育科学文化機関)によると、世界で学校に行けない女児の数は6600万人と、男児を大幅に上回っている。

マララさんの銃撃事件をきっかけに、この問題が大きな関心を集めるようになった。女性の教育を求める嘆願書「私はマララ」には300万人が署名し、マドンナやアンジェリーナ・ジョリーら著名人も資金集めに協力。パキスタン各地でも集会が開かれている。

国連教育問題特使のブラウン前英首相は、「マララさんの勇気がパキスタン国民の声を呼び覚ましたようだ」と話す。

マララさんはタリバーン拠点のパキスタン北西部スワート渓谷に住んでいた。2009年、英BBCテレビのブログサイトでタリバーンにおびえる日々をつづって一躍有名になった。

11年にはCNNとのインタビューで、「私には教育を受ける権利がある。遊ぶ権利、歌う権利、話す権利、市場へ行く権利、意見を口に出す権利がある」と訴えた。

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