ソマリアの国連事務所襲撃、29人死傷 シャバブが犯行声明
ソマリア・モガディシオ(CNN) アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで19日、国連事務所が襲撃され、少なくとも14人が死亡、15人が負傷した。事件に関連してイスラム武装勢力シャバブが犯行声明を出している。
同国内務国家安全保障相によると、死亡したのは武装集団の7人と国連職員4人、民間人女性3人。負傷者は病院に搬送された。
警察によると、空港近くにある国連の建物の入り口付近で1人が自爆し、残る数人が爆弾を身に着けて建物内に侵入。ソマリア軍とアフリカ連合(AU)軍の部隊が建物を取り囲み、武装勢力と交戦した。
この戦闘に巻き込まれてバスや乗用車が破壊されたり、付近一帯の集合住宅の窓ガラスが粉々に割れたりする被害が広がった。
この事件に関連して、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるイスラム武装勢力「シャバブ」が短文投稿サイトのツイッターに犯行声明を掲載した。
アフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)によると、国連の建物はAUの部隊が奪還し、安全を確保したという。
同国のシルドン首相は国連事務所が襲撃されたことについて「無差別で卑劣な犯行」と非難、「シャバブに和平プロセスを妨げることはできない。われわれの復興は止められない。暴力が勝利することはない」と力を込めた。