列車爆発の死者5人に、町が壊滅的被害 カナダ
(CNN) カナダのケベック州で起きた原油輸送中の貨物列車の脱線・爆発事故は、発生から36時間たった7日も火災が続き、警察によると、同日までに5人の死亡が確認された。まだ約40人の安否が確認されておらず、犠牲者がさらに増える恐れもある。
消防当局によると、7日現在もタンカー2台が燃え続けており、消防隊が消火活動を続けている。しかし爆発の恐れがあるため、近距離からの消火はできない状況だという。
鉄道会社によると、貨物列車は5日夜に要員交代のため、原油を積んだタンカー70台以上を連結した状態で、現場から約11キロ離れた場所に停車していたが、下り坂を走り出して脱線した。この夜は整備士が宿泊先に引き揚げる前に、車体を固定していたという。会社はまた、まだ完全に情報を得ていないとしている。
脱線した列車は同州ラックメガンティックの町に突っ込んで爆発・炎上。住宅など多数の建物が破壊された。約6000人の住民は、老人ホームの入居者を含む3分の1以上が避難した。
現地入りしたハーパー首相は捜索活動の拠点となっている学校の前で記者会見し、「まるで戦場のような有様だ。美しい町が破壊されてしまった」と衝撃を隠さなかった。