ドーバー海峡横断中に死亡 慈善活動の英女性
(CNN) 英国とフランスを隔てるドーバー海峡でチャリティー活動として海峡横断水泳に挑戦した英国人女性が体調を崩し、病院へ運ばれたが死亡したことが16日までに分かった。英紙インディペンデントが伝えた。
女性はスーザン・テイラーさん(34)。アルバイトのかたわら、ホスピスや糖尿病患者団体のための募金活動に取り組んでいたという。
同紙によれば、テイラーさんは14日午後5時半ごろ、海峡横断も終盤にさしかかった地点で体調を崩したという。
死因は明らかでない。テイラーさんの活動を紹介するフェイスブックのページに遺族が書き込んだところによると、水中で突然ぐったりしたため、ただちに救助されボートで手当てを受けた。
その後ヘリコプターでフランス側の病院へ運ばれたが死亡したという。現場の写真によれば、波は静かだった。
インターネットの募金サイトによると、テイラーさんの活動には15日の時点で約2万7000ドル(約270万円)の募金が寄せられている。
ドーバー海峡の直線距離は約34キロだが、横断水泳では潮の流れの影響で実際にはもっと長い距離を泳ぐ。
ドーバー海峡横断の支援・公認団体CS&PFの幹部によると、過去150年近い歴史の中で死亡例は6件。年間約20~30人が単独での横断に成功する。15日にも4人が横断し、今年もすでに10人の成功例が報告されている。