イスラエルとパレスチナが和平交渉再開、29日に米で協議
エルサレム(CNN) 米国務省は28日、イスラエルとパレスチナの高官が29日夜以降、中東和平交渉を正式に再開すると発表した。協議は米首都ワシントンで行われる。
米国務省のプサキ報道官によると、最初の直接協議にはイスラエルからリブニ法相、パレスチナから交渉責任者のアリカット氏らが出席する。
これに先立ち、イスラエルは28日、同国の刑務所に収監されているパレスチナ受刑者のうち104人の釈放を決めた。釈放には一部の国民が強く反対しているが、閣議ではネタニヤフ首相が「国のために難しい決断を下さなければならない時もある」と訴え、賛成14対反対6、棄権2で最終決定した。
それによると、首相らが率いるチームの主導で、パレスチナとの交渉再開後4回に分けて釈放する。こうした動きが和平交渉の進展につながるとの期待感が高まっている。
ケリー国務長官は28日、ネタニヤフ首相とパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長の双方に向け、協力的な姿勢をたたえる声明を出した。
一方、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸ラマラでは28日、イスラエルとの交渉再開に反対するデモ隊が警官隊と衝突。また自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、交渉再開を拒否するとの声明を発表している。