デング熱で死者16人、非常事態宣言 ホンジュラス
(CNN) 中米ホンジュラス政府は1日までに、デング熱が国内で流行しているとして非常事態を宣言した。宣言は今年末まで続く見通し。
同国の緊急事態対策当局は先月30日、発症者は1万3828人と発表していた。同国政府によると、死者はこれまで16人。
ピネダ保健相は感染者のうち1800人以上が重症と述べた。感染予防などの対策には420万米ドル(約4億1000万円)以上の資金を投じているという。
デング熱はウイルスを持った蚊に刺されて感染する。マラリアと異なり、予防薬もない。ワクチンの開発もこれまでうまくいっていない。
症状は高熱、発疹、関節や筋肉痛など。最悪の場合、死亡することもある。
世界保健機関(WHO)によると、世界規模での感染者数は推定で毎年5000万~1億人。犠牲者は毎年約1万2000人としている。ただ、英オックスフォード大学は最近、実際の感染者はより多く、推定約3億9000万人との研究結果を発表していた。
デング熱はアジア諸国やインドで多いが、近年はカリブ海や南米諸国で発症が目立つようになった。