イスラエルが入植住宅増設を発表 和平交渉に影響か
パレスチナ評議会のアシュラウィ議員はCNNとのインタビューで、「(イスラエルの発表に)驚いてはいないが、米国の役割に失望を感じている」「米国が和平に真剣に取り組むつもりなら、イスラエルの入植活動をやめさせるべきだ」と語った。
同氏は、和平交渉がイスラエルとパレスチナの「二国家共存」を原則としているのに対し、「パレスチナの土地を盗んでエルサレムの入植住宅を増やそうとするのは、その原則を一方的に破る行為だ」と批判した。
米国務省のプサキ報道官は先週、「入植活動の正当性を認めないというわれわれの立場に変わりはない」と述べ、イスラエル政府にはすでに入植計画への懸念を伝えたと話していた。
イスラエルとパレスチナは先月末、ケリー米国務長官の仲介により、和平交渉を再開することで合意していた。パレスチナ側はもともと、交渉再開の条件としてイスラエル側に入植活動の凍結やパレスチナ人受刑者の釈放を求めてきた。
イスラエル政府は和平交渉再開に先立って釈放を決めたパレスチナ人受刑者のうち、26人について11日中に名前を公表し、13日以降に釈放すると発表している。