化学兵器調査団がシリア訪問へ 国連

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シリア・アレッポの被害を空中写真で見る

(CNN) 国連報道官は14日、シリア内戦での化学兵器使用問題の調査団のシリア訪問が間近に迫ったとの声明を発表した。

シリア政府が、調査団の現地での適切で安全、効率的な作業を進める手続きに合意したことを受けた措置となっている。調査の対象現場はシリア北部アレッポ県のカーンアサル地区などとみられる。

2年余に及ぶシリア内戦では、化学兵器使用をめぐって様々な疑惑が発生。米ホワイトハウスは今年6月、アサド政権軍が反政府派に対し神経ガス「サリン」を使う「一線を越える」行動に踏み切ったとして非難。これを契機に米政府は反政府派への軍事支援にかじを切っていた。

一方、アサド政権は反体制派武装組織が今年3月、同国北部アレッポ県などで化学兵器を投入したと主張。反体制派は、化学兵器などの入手はないとし、政権軍は一般住民や反体制派戦闘員に「化学ロケット」を撃ち込んだと反論している。

国連によると、シリア内戦ではこれまで10万人以上の死者が出ており、自宅を失ったり他国へ逃れたりした難民は数百万人に達した。

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