カイロで衝突、12人死傷 「デモ隊が無差別発砲」と当局
カイロ(CNN) エジプトの首都カイロで13日、ムルシ前大統領の支持派と反対派が衝突し、少なくとも1人が死亡、11人が負傷した。国営メディアが治安関係者の話として伝えた。
ムルシ前大統領の出身母体、ムスリム同胞団を中心とする支持派は、軍が同氏を解任して以来、数万人がカイロで野営して抗議の座り込みを続けてきた。国営アハラム紙の電子版によると、この日の衝突はカイロのギザ地区で発生。ムルシ氏支持派が無差別に発砲したたため混乱が広がり、商店主らが対抗して発砲したと治安関係者は説明しているという。
これに対してムスリム同胞団は、発砲して死傷者を出したのは私服の警察官だったと反論している。
報道によれば、ほかにも内務省前などで衝突の発生が報告された。
カイロでは暫定政権がムルシ氏支持派のデモ隊の強制排除に乗り出すのではないかとの観測が流れ、緊張が高まっていた。ムルシ氏が解任されて以来の数週間で、デモ隊同士の衝突や治安部隊との衝突による死者は数百人、負傷者は数千人に上っている。